非結核性抗酸菌症
イスコチン、リファンピシン、エサンブトールとくると「結核」ですが、最近、クラリス、リファンピシン、エサンブトールという組み合わせを目にします。
「クラリス?」と思いながら添付文章を開いてみると、『非結核性抗酸菌症 <適応菌種>本剤に感性のマイコバクテリウム属 <適応症>マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症』という適応症が追加されていました。(2008.9)
抗酸菌には、結核菌と非結核性抗酸菌があります。非結核性抗酸菌は、結核菌を除いた様々な抗酸菌の総称ですが、以前は咳や痰などの症状やエックス線で撮影した病変が結核によく似ており、菌も顕微鏡で見ただけでは結核菌と区別がつかなかったため、結核と誤診されることもありました。しかし、現在では遺伝子検査により短時間で区別することができるようになっています。
非結核性抗酸菌には沢山の種類がありますが、 そのなかでヒトに感染することが一番多いのがアビウム菌とイントラセルラーレ菌という菌で、菌種の頭文字から「肺MAC症」と呼ばれ、その割合は年々増加しています。肺マック症は、肺結核と違い人から人に直接感染しないのが特徴で、患者を隔離したり、保健所に届けたりする必要はありません。
【用法・用量】
通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日800mg(力価)を2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
排菌陰性を確認した後、1年以上の投与継続と定期的な検査を行うことが望ましい。また、再発する可能性があるので治療終了後においても定期的な検査が必要である。
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